不動産売却では、売り出し価格についての判断が大切です。買い手側に割安と感じさせる物件であれば、早く売れる可能性があります。
逆に相場に比べて割高感があれば、買い手がつきにくくなります。最終的に売却価格を決めるのは、不動産の売主です。そのため、所有する不動産の価値について調べる必要があります。
調べ方のポイントは、複数の不動産会社に査定依頼し、提示された価格を見比べてみることです。一社のみの査定であれば、それが適切な価格がどうか判断できません。
しかし、いくつかの不動産会社で見積もりを取れば、平均値をつかむことができます。突出して高い査定の会社があれば、実際の市場価格よりも高いと判断できます。
他社に比べて低ければ、もっと高い価格で売れる可能性があります。不動産を高く売却できれば、売主にとって利益になるのは当然ですか、不動産会社にとっても手数料利益が増えます。
また、不動産会社は専任媒介契約を取りたいために、高めの査定価格を提示する場合があります。この段階では、単なる売り出し価格であり、実際にその価格で売れるという保証ではありません。
不動産会社を選ぶ場合は、査定結果だけではなく、不動産会社の特徴と自分のタイプが合うかどうかの総合的な判断が大切です。
もちろん、途中で売り出し価格を変更することも可能です。
不動産が売れない状態が続けば、不動産会社と売主の話し合いで、価格を下げるケースもあります。似たような競合物件が周辺で売り出されたような場合には、買い手にとって比較物件ができたことで、選択肢が広がります。
売主側で早く不動産を売却したい事情がある時に、価格を下げることで販売を有利に進めようとするケースもあります。また、提示価格で売れた場合でも、そこからある程度の値引きが行われることも多いです。
リフォームが必要な物件であれば、買主はその費用も込みで予算計画を立てます。売主は様々な要素を考慮して、売却価格を決めることが大切です。
不動産会社と専任媒介契約を結べば、定期的に販売状況について報告があります。物件の内覧した人がその後どのような判断をしたかについては、不動産会社の報告で知ることができます。
その都度状況を見ながら、信頼できる不動産会社の担当者の意見も参考にし、今後の販売計画を進めていくのが適切です。専任媒介契約の場合は、契約期間の上限が3ヶ月です。
その後については、継続して同じ会社で販売を進めるか、別の不動産会社に変更するかは売主が判断します。不動産売却が完了するまでには、一定の時間がかかります。
物件の条件によっても売却スピードは異なります。それも踏まえた上で、契約更新をどうするかについて考えるといいでしょう。
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