ムリなプラス思考は逆効果です。私達は困難に出会うと、まずは一番自信のある方法で解決しようとしますが、そのやり方で失敗すると、自分が全否定されたように感じてしまいますし、逆に、そのやり方で成功すると、その方法に固執してしまいがちです。
成功したのなら問題ありませんが、その問題が未解決のまま残るならば、きっと自信をなくしてしまうでしょう。
しかし、そんなときにムリにプラス思考に持っていこうとする必要はありません。ここで発令すべき『自己啓発』は、『ダメだったから何なんだ』という開き直ることです。
失敗は成功の母、そこから次に繋がるものを見つけましょう。しかし、口に出すほど簡単には行かないものですから、念頭に入れておくべきキーワードがあるとすれば、『認知・コントロール・コミュニケーション』です。
認知は先にあげたように、ものの見方、受け取り方、考え方になります。この認知は、私達の感情や気分と深く関わり合っています。
物事を悪いほうにばかり考えたり、一つの考え方に固執したりすると、段々とツラい気持ちが高ぶります。
自己啓発でいえば、頭を柔らかくして、幅の広い考え方で現実を見ていくことにより、落ち着いた気分が保てるでしょう。
次に、コントロールですが、自分の行動や感情をどのようにコントロールしていくのかということが問題になるわけです。
自己啓発でいえば、忙しくても、自分から次々に課題を見つけて取り組む状態にあるなら、気持ちも明るく前向きでいられますが、仕事に追われて、振り回されてしまうと、気分的にも苦しくなってくるはずです。
ということは、自分の持ち味や傾向を理解して、仕事や自分の感情に対するコントロール感覚を失わないことが大切になるのではないでしょうか。
最後のコミュニケーションは、自分を取り巻くいろんな人たちとの関係になります。私達は、一人で生きているわけではありませんし、自分らしさというものも人間関係の中で作られます。
落ち込んだりしたときでも、誰かと話すだけで気分が晴れたりします。自己啓発でいえば、一人で考えこまずに、人との会話の中から全く別の角度のアイデアをもらいましょう。
私達は、日常的に軽い気分の落ち込みを経験しています。
そのたびに、こうしたアプローチ方法を試してみることにより、比較的ラクにプラス思考へと持っていくことができるでしょう。
日常生活にも役立つ考え方、それが『認知・コントロール・コミュニケーション』のキーワードです。
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